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Recorded as a rehearsal at an old factory in Oct. 1969 in Berlin 『ベルリンスクール・トライアングル』 タンジェリン・ドリーム(柑橘夢)という奇妙なグループ名は、某曲の歌詞 "with tangerine trees and marmalade skies"からの引用とされている。 中心人物はエドガー・フローゼであり、 結成前にはThe Ones名義で、シングルLady Greengrass/Love Of Mine(1967)をリリースしている。 この作品は、初期ピンク・フロイドを思わせるサイケデリック・ポップ・ロックで、 "Puff the grass is tangerine, Puff the sky is suddenly green"などと歌われる。 確かに某曲との共通性を感じるが、どちらも1967年リリース(やっぱり某曲の方が先なのかな)。 そして同年にタンジェリン・ドリームが結成される。 メンバーは流動的だったようで、アルバムやシングルをリリースせずライブ活動を行なっていたようである。 そして彼らのデビューアルバム「エレクトロニック・メディテーション」。 クラウトロック、ジャーマンプログレにおけるエレクトロニック側面(ベルリンスクール)の最重要人物、 エドガー・フローゼ、クラウス・シュルツェ、コンラッド・シュニツラーによる一期一会の「奇跡の競演」作品だ。 ベルリンスクール誕生の瞬間を追体験できる貴重な音源である。 首の無い人形(初期のものは、そこに風船が取り付けられていたらしい)に、アナログシンセサイザのパッチ配線を思わせるジャケット。 裏側はオレンジ色の耳(Ohrレーベルのロゴ)。 いかにもサイケデリックな電子音楽を期待してしまうが、実際は、そうではない。 本作ではギター、オルガン、ドラムス、チェロなどの「普通の楽器」が使用され、 アバンギャルドなインプロビゼーション(思うがままに、やりたい放題の演奏)になっている。 もともとは、スタジオでのリハーサルを編集したもので、楽器以外の音もふんだんに使われているらしい。 音質もデモテープっぽい感じ。 彼ら自身、この録音がまさかリリースされるとは考えていなかった、といわれている。 リスナーを激しく選ぶ作品であることには間違いない。
#1 Genesis(創世紀)
#2 Journey Through A Burning Brain(燃える脳ミソをめぐる旅)
#3 Cold Smoke(冷たい煙/霧)
#4 Ashes To Ashes(灰から灰)
#5 Resurrection((キリストの)復活)
結論? 本作リリース後、クラウス・シュルツェとコンラッド・シュニツラーがグループを脱退。 シュルツェはエンケ、ゴッチングと共にAsh Ra Tempelを結成するも1作目で脱退。 コンさんもメビウス、ローデリウスと共にKluster名義で数作リリースするも、分離独立。 シュルツェさんもコンさんも、あまりの奇才・天才ぶりに、バンド活動には向いていなかったのだろうなぁ。 |
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A) 裏表紙 |
B) 見開き |
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C) 初期CDジャケット(Jive Electro) |
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この時期の作品が"The Pink Years"と呼ばれるのは、本作のジャケットがピンク色だったことに由来する。 図C)のジャケットは、初期のCD版。 ピンク色ではあるけど、海賊盤か何かかな? 当時はタンジェリン・ドリームのアルバムが、CD化されるだけでも貴重であり、 このようなオリジナルアート完全無視のシロモノでも買うしかなかったのだ。 しかし、続くAlpha Centauri, Zeit, Atem, Green Desertまで、同じデザインの色違いとは恐れ入る。 少し遅れてRelativityからオリジナルアートで復刻されるも、国内の輸入盤店で見かけることは稀だった、 リマスター版は1999年頃、Castleというレーベルからリリースされる。 「Faithfully Restored Artwork」と謳われるものの、納得できるレベルには遠く及ばない。 詳細は次作以降で紹介する。 オリジナルアートにこだわるなら、国内盤の紙ジャケットをお薦めする。 |