| ASH RA TEMPEL | |
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Ash Ra Tempel (June 1971)
King Record KICP 2727 - total time 46:23 |
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『スーパー・トランス・ブルース・ロック』
ハルムート・エンケとマニュエル・ゴッチング(注)は学生時代からの友人で、共にブルースを主体に音楽活動を行なっていた。 そして、Tangerine Dream から脱退したクラウス・シュルツェ(Claus Schulzeとクレジットされている)と合流し、 クラウトロック界の名エンジニア、コニー・プランクの手によって、Ash Ra Tempel は始動した。 オリジナル・リリースは、ロルフ・ウリッヒ・カイザー Rolf-Wrich Kaiser 率いるOhrレーベルから。
(注)Göttschingの発音について
「ゲッチング」「グートシュンク」など色々な表記が見られるが、
競演アルバム Walter Wegmüller / Tarot (1973) の序盤でメンバー紹介あり、
ここでは「ゴッチング」と発音されている。
よって当サイトでは原則「ゴッチング」で統一する。
当時は、ゴッチングよりも5歳年上の、シュルツェの発言力が強かったらしいが、 シュルツェは本作をもって、ソロ活動に移行するためにグループを去る。 その後エンケはドラッグの摂取のし過ぎに因って音楽活動ができなくなり、 Ash Ra Tempelはゴッチングの個人プロジェクトに移行していく。 そして不朽の名作 E2-E4 に繋がるのだが、それは10年余り先のこと。
本作は、前半は「動」、後半は「静」という明快な構成になっている。 とはいえ、どちらもヘヴィなバッド・トリップであることに変わりない。
[説教壇(邦題)]
タイトルは鍛冶で使う金属製の台を表し、言葉からしてヘヴィ・メタルである。
アンビエントで深遠な導入部を経て、3分を過ぎる頃に狂暴さを露呈する。
うねうねとしたベース、腕力任せにドタバタと叩きまくる人力ブレークビーツが圧巻。
そしてゴッチングのギターは、時には漂うように、時にはハードに炸裂する。
エフェクタも深く、混沌としたサウンドで、ラストまで引っ張り続ける。
[ドリームマシーン]
一転して、電子音(ギターを加工したものか、エフェクタによる発振音か?)による冥想的なサウンド。
時には静寂、時には強迫的な音の洪水になる。
負のエネルギーの奔流に、身を任せるのみ。
Hartmut Enke : Gibson bass
Manuel Göttsching : guitar, vocal, electronics
Claus Schulze : drums, percussion, electronics
engineer : Conrad Plank
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King Record 表紙と裏表紙 |
King Record 見開き1 |
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King Record 見開き2 |
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オリジナルLPのジャケットは二重の観音開き仕様。 国内盤CDのブックレットでも、そのデザインを見ることが出来るが、観音開きは再現されていなかった。
次回作リンク: Klaus Schulze / Irrlicht