Cluster II (1972)

Cluster
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(Brain/Polydor POCP-2385)

記事先頭 作品紹介 収録曲目 曲目紹介 音質評価 ジャケット

作品紹介

『音群(クラスター)に翻弄されるスリル体験』

ブレイン・メトロノームへの移籍後にリリースされた、クラスターの第2作目。 演奏形態は前作を踏襲したものであるが、曲の展開や構造については機知に富んだものになり、格段に進歩したといえる。 重厚なドローンや機械的なリフレイン、あるいはミニマルなギターなどを取り入れて、トランス感も抜群である。 時には明確な旋律やアンサンブルさえも現れる。 初期の代表作との呼び声が高い。

クラスターというネーミングは、「トーン・クラスター」という演奏手法からとられたものと言われる。 トーン・クラスターについて筆者はよく知らないが、周波数特性の隙間がなくなるまで音を重ねて詰め込んでいく、という意味らしい。 確かに、前作やこのアルバムを聴くと、なんとなく納得がいくような気がする。 このCDは国内盤で、「ジャーマン・ロック・コレクション」という、1800円の廉価版だ。

ただ次回作以降、Clusterの音楽性は二転三転(迷走?)していく。 その経緯は、ミヒャエル・ローターとの共作 Harmonia と、ブライアン・イーのとの共作 Cluster & Eno を含めて堪能いただきたいと思う。

Alle Titel von Dieter Moebius, Joachim Roedelius & Conrad Plank


収録曲目

Track Time Title
1 6:18 Plas
2 12:53 Im Süden
3 3:08 Für Die Katz'
4 14:52 Live In Der Fabrik
5 5:38 Georgel
6 2:40 Nabitte
Total 45:32


曲目紹介

Plas(衝撃波(邦題))
ディストーションの掛かったエレクトリック・ギターが脈打ち、脈打ち具合が変化する。そして、揺らめくような不安定なメロディが加わっていく。タイトルは「プラズマ」から採ったもの??
Im Süden(南国にて)
エレクトリック・ギターによるスローなリフレインに、電子音が次々と重なっていくミニマル作品。気だるい雰囲気で、間違っても南国リゾート・サウンドではありません。
Für Die Katz'(猫に小判)
ぐにゃぐにゃした電子音による、短編インプロビゼーション。タイトルの「Katz'」は、たぶんKatze(ネコ)であり、用例集によれば「Das ist für die katze(そんな物は駄目だ)」という表現もあるそうだ。
Live In Der Fabrik(工場でのライヴ)
機械的でアップテンポなビートがフェイド・インし、強烈な音響効果や持続音が錯綜するナンバー。疾走感のある前半もさることながら、終盤のうねるような持続音も緊張感が高いです。タイトルどおりライブ録音とのこと。一押しトラック。
Georgel(オルガン隊)
ドローン系。重厚な音の集合体です。バックの○ブルオーセブンみたいなコード進行は気のせいか?
Nabitte(ねえ、お願い)
ピアノと陽気な笑い声(正しくは、何かの言葉みたい)でスタートする、短編ミニマル。バックで呻き声のようなのが聞こえます。


音質評価

若干ガサつく感じもするが、古さを感じない高音質と言えます。


ジャケットについて

躍動感のあるデザインは彼ら自身によるもので、ブックレットを広げて鑑賞すれば、遠近感やリズム感をより身近に感じることができる。 そのまた昔、邦題は「幻星」だったが、ジャケットからの連想と思われる(というか、これは弾けるイメージを表現したもので、星じゃないと思うが)。 当時のエレクトロニック・ミュージックは、もの珍しさのせいか「宇宙」に結び付けられる風潮があった。 それっぽいブッ飛んだ邦題が付けられていたような?どうだったっけ? 見開きには、使用された「装備」の貴重な写真が掲載されている。

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