Cluster '71 (1971)Cluster
![]() (SKY CD 870 3055) 作品紹介『スパークする電子音、メビウス・ローデリウス体制でのトライアル』 コンラッド・シュニツラー主導の「K」Klusterから独立したメビウス、ローデリウスは「C」のClusterとして出発。 Klusterと同様にフリーキーな即興演奏だが、特筆するべきは全面展開されるエレクトロニクス。 オルガン、ギター、セロなども使われるが、楽器の音は原型をとどめない。 エフェクタをたっぷり使用したミュージック・コンクレートのようなものであり、 メンバー自身、電子音によるインプロビゼーションを楽しんでいるかのようだ。 メロディや音程らしいものは、ほぼ皆無。 ただ、そのサウンドは十分に洗練されたとまでは言えない。 次回作である名盤「Cluster II」のための習作と捉えて良いと思う。 ベルリンスクール出発点との観点では、発表された年代に注目できる。 クラウス・シュルツェとコンラッド・シュニツラーは、いずれも未だソロ作を発表しておらず、 アシュ・ラ・テンペルはブルースを演じている。 タンジェリン・ドリームは同年の Alpha Centauri にてシンセサイザを導入するも、楽器主体であることに変わりない。 何が言いたかったかというと、本格的な電子音楽として、先行した作品だったということ。 ただ、更にさかのぼれば Popol Vuh の Affenstunde (1970年作品) や、 ジョージ・ハリスンの Electronic Sound (1969年作品) があり、 どちらもモーグ・シンセサイザが使われていた。 前者はシンセサイザと一旦決別し、後者は名作 Abbey Road へと繋がってゆく。 発売当時は独Philipsレーベルから「Cluster」というタイトルでリリースされ、 1980年にSkyレーベルから「Cluster '71」として再発されたそうである。 このCDは1995年、Skyレーベルから初CD化されたもの。
Alle Titel von MOEBIUS, ROEDELIUS, & CONNY PLANK 収録曲目
(注) 全曲タイトルは付けられていません。 各トラックの演奏時間はジャケットを、合計時間はプレーヤの表示を参照しました。 曲目紹介
音質評価
Digitally Remasterd 1995 by Master & Servant, Hamburg ジャケットについて
Cover Photo & Design : IDEE AG
参考画像としてPhilips版(オリジナル)とSky初期版のイメージを掲載する。 Sky初期版の稲妻・矢印模様はPhilips版を継承したらしい。 重苦しい感じのオリジナルに比べて、Sky初期版は改変版とはいえClusterらしさを表していたと思うのだが、 なんでこのCDでは差し替えちゃったのだろう? Bureau Bレーベルからのリイシューでは、オリジナルに戻っている。 なおBureau B版は、何故か1曲目と2曲目の曲順が入れ替わっている。 これは良くない(オリジナル曲順での再生を推奨)。
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