スチールドラゴン2000は、2000年8月1日にオープンした、世界最大級のローラーコースター。 一足先(2000年5月13日)にオープンした世界最速コースター、Millennium Force (Cedar Point) の記録を3ヶ月足らずで更新する。 最速記録は約1年半後、ドドンパ(富士急ハイランド、2001年12月オープン)に明け渡すものの、 スチールドラゴン2000を上回る速度記録は、全てリニア加速(ドドンパはエアランチ式)であることから、 巻き上げ式コースターとしての最速ステータスは、揺るぎないものになっている。 ネーミングは、2000年・辰年に因む。
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スチールドラゴン2000には、以下のとおり前身機がオープンしている。
Wild Thing (Valleyfair!) 1996 / Steel Force (Dorney Park & Wildwater Kingdom) 1997 / Mamba (Worlds of Fun) 1998
スチールドラゴン2000は、これらを大きく上回る規模であるが、残念ながら、後継機は造られていないようだ。
国内のライバル機は、
FUJIYAMA(富士急ハイランド)
だが、コンセプトは根本的に異なる。
トリッキーで目まぐるしいFUJIYAMAに比べで、スチールドラゴン2000は、おおらかで雄大だ。
レイアウトは
タイタンV(スペースワールド)
に似ているものの、こちらも別物とと捉えるべきである。
ライドは、2人×3列、6両編成の、計36人乗り。 ローラーコースターとしては大型であり、ゆったりと安定した動きが特色だ。 安全装置はシートベルトと膝あてのみで、座席・足元ともに広いが、 シートベルトは巻き取り式で、左右前後の壁も高く、開放感はいまひとつ。 逆に、コースターに不慣れな方にとっては、安心して乗れるのではないだろうか。
ナガシマスパーランドでは、改札入場順後であれば、自由に選ぶことができる。 あの「忌々しい」スタッフによる座席指定は無し。 これは、このパークの大きなアドバンテージである。 ただし分離待ち方式ではないので、人気の最前列は競争率が高く、運任せ(確率1/18)となる。
2003年8月23日、車輪の大半を脱落させる事故が発生。多くの負傷者を出す。 原因は、整備業者が「本来取り付けるべきでないワッシャーを、車輪に取り付けた」こととされる。 それ以前にも、ボルト脱落などの前兆があったと言われるが、詳しい原因を調べず営業を続けたことで、重大事故につながった。 約3年後の2006年9月2日に営業再開した。
項目 | 値 | 備考 |
最高地上高度 | 97m | 巻き上げ式コースターでは、世界最大。 |
落差 | 93.5m | 巻き上げ式コースターでは、世界最大。 |
最高時速 | 152.9km/h | 巻き上げ式コースターでは、世界最速。 |
第2高点高度 | 76.8m | FUJIYAMAに迫る高度。 |
第3高点高度 | 64m | TITANよりも高い。 |
最大斜度 | 68度 | もう少しだけ、頑張ってほしかったかなぁ。 |
最大G | 3.5G | |
軌道延長 | 2479m | 世界最長。ブレーキゾーンから駅舎までが、意外に長いですかね。 |
運転時間 | 4:00 | |
制作 | D.H. Morgan | 設計は Steve Okamoto |
乗車制限: 身長120cm 〜 年齢10歳 〜
(詳細および最新情報は、オフィシャルサイトまたは現地にてご確認下さい。)