Klaus Schulze


blackdance (1974)

Recorded: delta acoustic studio, May 1974, Berlin
本作は、次回作Picture Musicよりも後に録音されたとされるが、未確認。 作品の特徴は、ギターやラテンパーカッションを多用して、アコースティックな響きが目立つこと。 シュルツェのマルチプレーヤーぶりが発揮された作品だ。

Virgin CDCA2003 - total time 48:09

  1. Ways Of Changes 17:11
  2. Some Velvet Phasing 8:28
  3. Voices Of Syn 22:29

Klaus Schulze :
synthesizer, organ, piano, purcussion, phase-trumpet, 12-string acoustic guitar, orchestra
vocal by Ernst Walter Siemon (verdi-collage)

Ways Of Changes
内省的なオルガンに導かれ、アコースティック・ギターが妖しく響く。そしてアップテンポなリズムマシン?にラテンパーカッションが性急なビートを刻む。バックは分厚いオルガンとシュルツェ節、そして電子ノイズ。たまにビートが退くと、変調音のみが鳴っている。ダブ的な手法がとられている点に注目できる。

Some Velvet Phasing
ノンビートでうねりのある電子音(あるいはメロトロン?)。瞑想的で翳りのある、ソロ・シンセのようなトラックだ。

Voices Of Syn
アヴァンギャルドなトラックで、この時期の一連の作品に比べると、異色な響きを持つ。Ernst Walter Siemonによるバリトンボイス・ソロがフェイドイン。そしてシュルツェによるオルガン隊。空ろなオペラがしばらく続く。その後、性急なビートが割り込んで、人力テクノ風のダンストラックになる。単調だが奇妙なビートがラストまで突っ走る。

Revisited Bonus Tracks:
Foreplay 10:33
Synthies Have (no) Balls? 14:42
1976年録音とされ、2曲で一つの作品になっている。うねるような効果音と雷鳴、そしてメロトロン・コーラス隊。 Velvet Voyage (Mirage)、あるいはMindphaser (Moondawn) 導入部のデモトラックみたいなイメージだろうか。しかし、次第に極端なピッチベンドが入って、異様にゆがんだサウンドになっていく。ストリング・シンセが加わると、いつの間にか次トラックへ。そしてクライマックスを迎えると、ちょっと不器用なドラムスが入ってくる。分厚いシンセ群と、リズムセクション。やはりシュルツェ自身のドラムスかなぁ? 終盤はテープが回転ムラを起こして、壊れたようになってしまう。一言でいえば、個性的で面白いボーナストラック。音質は良いが、マスターに若干の傷みがあるのが残念である。完奏終了。



裏表紙
見開き

Cover by Urs Amman
ジャケットはUrs Ammanによるイラストで、基本的には1種類。 BrainおよびVirginからリリースされていたが、 Brain版はCD化にあたり、面積の半分くらいがトリミングされてしまった。 上空の「直方体」が2本しか見えないという残念仕様である。 2018年の紙ジャケット企画(Belle Antique)はBrain制約とはいえ、オリジナルデザインになっている。 見開き(画像はVirgin版CD)は、ほぼオリジナルフォーマットのようである。


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