Harmonia


Musik von Harmonia (1974)

アルバム Zuckerzeit を共同制作したミヒャエル・ローター(NEU!)と、Clusterとの合体プロジェクトが、ハルモニアである。この作品は、Zuckerzeit をベースに、ミニマル・ポップを更に追求したもので、リズム面も強化されている。ただ、リズム主導ながら、既にアンビエントなアプローチを行っている点も見逃せない。

POCP-2387 - total time 43:30

Brain / Polydor

  1. Watussi 6:00
  2. Sehr Kosmisch 10:59
  3. Sonnenschein 3:57
  4. Dino 3:33
  5. Ohrwurm 5:10
  6. Ahoi ! 5:15
  7. Veterano 3:59
  8. Hausmusik 4:32
Dieter Moebius : synth, g, electric perc.
Hans Joachim Roedelius : org, klavier, g, electric perc.
Michael Rother : g, p, org, electric perc.
production : Harmonia

アルバムを通して聴くと、フェイドインで始まるミニマルが、そのままフェイドアウトするケースが目立つ。

音質も芳しくない。ヒスノイズの音量が異様に大きく、音が濁って聞こえるトラックもある。宅録風。

#1は、ユニークなフレーズのミニマル。Zuckerzeit を継承する作風で、ギターが前面に出てきている。しかし、音質は悪い。#2は心臓の鼓動を思わせるリズムに電子音が加わり、静かな瞑想サウンドに引き継がれていく。そしてリバーブの深い、アップテンポなリズムマシンが流れ、低空を疾走するように加速する。緊張感の高いアンビエントで、Ash Ra Tempel(1st)の後半を思わせるが、ドラッグ色は皆無で、乾いた質感だ。ノンビートのシンセ音にかき消され、鼓動が聞こえてくると大詰め。#3はヘンテコなミニマルで、リズムマシン付き。始まったら最後まで同じ。#4は、リズムマシンを使っているが、NEU! のアパッチ・ビート風に仕上がっている。ローターのリズムギターもしっかり聞こえ、Ashra 風にも思える。心地良い、お薦めトラック。#5は、歪んだ音のギター多重録音。うねるような音響で、メロディもリズムも無い。#6もギターであるが、こちらはアンビエントなミニマルで、浮遊感たっぷり。フェイドアウトと思わせて、アップテンポなミニマルがスタートし、昇天して終了。#7は、#4を更にアップテンポにしたようなナンバー。リズムマシン音が加工されている。#8は「ハウス・ミュージック」とのタイトルだが、現在で言うところの「ハウス・ビート」ではない。ギターとエレピを重ねて、淡々と音を曇らせた演奏に、電子音を伴うリズムマシンが乱入、やがて去っていくと、先の演奏が再び現れ、消え入るように終了。

個人的なお薦めは、#2, #4, #6, #8 といったところかなぁ。



表紙と裏表紙
見開き


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