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『鉄板のソロ作品』 1976年7月から8月にかけて制作された、ピーター・バウマンのソロ1作目。 同時期のタンジェリン・ドリームのアルバム Stratosfear に通じる名盤である。 前半の3曲(旧Side A)は、音数を極限まで絞り込んだ、初期エレクトロ・ポップ作品。 美しくも陰りある旋律の、味わい深いアンビエントでもある。 都会的に洗練された音作りながら、月夜の田園地帯みたいな寂寥感がある。 音と音の「間」に存在する「空気感」は、何者か怪異が潜んでいそうなスリルさえ感じられる。 オープニング[200年祭の発表]はバウマンのソロ作品を代表する名曲。 クールな主題メロディが耳に残る。中間部で一度だけ聞こえる笑い声も、地味にインパクトあり。 [ロマンス]はタイトルどおり、星空を思わせるような軽快なシーケンスが光っている。 再びシリアスムードの[段階までの段階]は、重厚な鐘の音が鳴り響き、消え入るように終わっていく。
後半の3曲(旧Side B)[無限の草原 / ガラスの橋]は、ストリングス隊、ティンパニ、コーラス隊をフィーチャーした、現代音楽寄りの組曲。
シリアスな旋律と電子効果音を組み合わせた、アイディアの断片で構成されている。
ちょうどデビッド・ベッドフォードの Star's End(一部しか聴いてないが)のようなイメージか。
時折り現れる、無音に近い静寂も、緊張感を高めている。
終盤はメロトロンによるリフレインが迫ってくるが、やはり消え入るように終わっていく。
もう少し演奏時間が長くても良かったかな、と思った。 大胆発言、許されるならば、同時期のエドガー・フローゼのソロ作よりも完成度が高いです。 |