Tangerine Dream
Green Desert (1986)

Relativity EMCD 8072 - total time 38:46

  1. Green Desert 19:33
  2. White Clouds 5:08
  3. Astral Voyager 7:09
  4. Indian Summer 6:55

『1980年代作品を予見させる、謎の発掘音源』

本作は、1973年に録音された未発表曲集で、リリースは1986年。 録音時期が正しいならば、Atem 〜 Phaedra期ということになるが、サウンドは当時のものと異なり、1970年代終盤〜1980年代の作風に近い。 全体を通して、あっけらかんとした明るい曲調で、いわゆるニューエイジ音楽のような雰囲気さえ感じられる。

本作の録音には、ピーター・バウマンは参加していない、とされている。 一説によると、バウマンはインド方面に旅行中だったらしい。 事実関係は未確認だが、全編を通してバウマン節(陰りのある独特の旋律)が聴こえず、不参加は間違いないと思う。

#1 Green Desert(緑の砂漠)
ゆったりと流れる、エレクトロニック・トランス・ロック。 少しシリアスなシンセによる導入部に続いて、ミディアムテンポのドラムスが入り、ギターソロへと続く。 10分を過ぎたあたりで、Thru Metamorphic Rocks(Force Majeure収録)を思わせるフレーズが聴ける。 次第に白熱するドラムはFly And Collision Of Comas Solaを少し連想。 終盤のリリカルなストリング・シンセは、Tangram Set1(Tangram収録)のラストにも通じる。

#2 White Clouds(白い雲)
明るいサウンド、ポジティブなフレーズが聴ける、初期テクノナンバー。 ドラムスが大活躍するが、フランケが叩いているのかな?

#3 Astral Voyager(星の旅人)
こちらはシーケンサ主体の曲。シンプルでアップテンポなミニマル。 Convention Of The 24(White Eagle収録)を連想させるフレーズが現れる。

#4 Indian Summer(小春日和)
オーケストラ・ヒット風のストリング・シンセがゆったりと流れる、美しい曲。 西日に染まる砂漠、みたいなイメージかなぁ。 Coldwater Canyon(Encore収録)イントロの原案のように聴こえる。

当サイトでは本作をThe Pink Yearsに分類したが、その根拠は録音時期とオフィシャルサイトのディスコグラフィーによる。



A) Relativity 裏表紙
B) Castle 表紙

この作品は、LP, CDともにJive ElectroとRelativityから、ほぼ同時期にリリースされたようである。 Jive Electro版は例の緑色ジャケットだったのでスルーしていたところ、Relativity版を見つけたので購入。 図A)はRelativity盤CDの裏表紙。

本作は1996年頃のリイシューでジャケットアートが変更された。 図B)はCastle版のジャケット。 例の"Faithfully Restored Artwork"表示があったと思うが、どうだったっけ? 更に"Plus Bonus Tracks"なるシールが付いているのを見たことがある。 しかし、そのような事実は、一切確認できていない。


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