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『スーパー変態サイケデリック・ブルース・ロック組曲』
1960年、ハンブルグで結成されたロックグループ、THE RATTLES。
結成当時のメンバーは以下の通りであり、Achim Reichelは1966年まで在籍した。
本作はソロ・ユニット A.R. & Machines での1作目。 多重録音やエフェクトなど数多のギミックを駆使して作り上げた、唯一無二のぶっ飛び変態サウンドはインパクト絶大。 PhotoShopのコピースタンプを使ったかのような気持ち悪いアートワークもあいまって、 一度でも聴いてしまったなら、決して忘れることはできないだろう(さもなくば、記憶の底に封印されるか)。 本作は、ほぼ全面ノンストップだが、Track1〜7とTrack8〜10とで前後半(旧Side1, Side2)に分かれる。 通して聴いても脈絡のない展開だが、1トラック内でも目まぐるしく展開が変わる。 参考までに、#2, #4, #6, #9はボーカル入りである。 ボーカルパートのメロディは独創的とは言えず、ブルースを基調に即興っぽく創られた印象を受ける。 最初は作品の主題というべきブルースとエスニックでアップテンポなロック・インスト。 エレクトリックギターの多重録音が万華鏡のように輝いて、 と思ったらブルース・ロックに戻って、ボーカルが入ってと思ったら、いきなり奇声を上げ始めて、左右にディレイして壊れてしまったら演奏中断し、 エレクトリックギターのミニマルなリフレインが複雑に絡み合って、再び主題のエスニック・ロック・インスト。そして、またミニマル・ギターの多重録音に ヘヴィロックが割り込んで、めまぐるしく変化していく。 アコースティックギターでHello, Hahaha...と人を食ったように歌い、 歌の途中で、するりとシーンが変わって、エスニック・ロックになったり、ミニマルギター多重録音になったり、ブルースが始まったり。ギターをギシギシ擦りながら奇声を上げればディレイ・ループで増殖して、 うぃっ!うぃっ!うぃっ!うぃっ!ってのが大量に出てきて埋め尽くされる。 再び主題のエスニック・ロックで畳み掛けてギターがパチン・パチン鳴ってたら、気付くと後半戦へ。 後半のスタートは変化に富んだインストでスタート。 ミニマル・ギターも出現するが、ここでは特に凄まじい速い弾きだ(ピッチ調整してると思われるが)。 Come On, People, Come On, Peopleと歌った後、 最終トラックで遂に本格的にぶっ壊れる。 しかし、よく口が回るなぁ(ピッチ調整やディレイ効果もありそうだが)。 John CageのSixty-two Mesostics Re Merce Cunninghamと同じくらいのインパクトありと思うが(似てないけど)、いかがでしょう? この展開は、Ash Ra Tempel / Seven Up の前半 Space にも通じるが、 ドラッグとか酩酊とかカオスの要素は無い。 エレクトリックギターのミニマル多重録音という観点では、マニュエル・ゴッチングよりも先行していたようだ。
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