MAGMA ライヴ・レポート 2001/05/31 渋谷 On Air West 予報では、昼頃まで雨、午後か夕方には上がるとのこと。幸い、午前中に天気は回復。 昼前に、先方の都合を省みず、JAGEさんにTel。終演後のOFF会について確認。 急遽Opening ActをつとめることになったeX-Girlだが、GONG公演でも前座をやっており、 その時の印象では「あまり観る価値なし」との評価だった。 「あくまでもMAGMAセットのスタートは19:00で、開場からの1時間、退屈凌ぎにやるのだろうから、 それはそれで良いだろう」と意見が一致した。 会場入りする前に、新宿Disc Unionと新宿・渋谷Tower Recordsに立ち寄り、猟盤。いちおう、自粛気味。 猟果) MAGMA / Bruxelles 1971 (7th AKT 8) ユニオン特価品・税別¥2,800 Harmonia '76 (with Brian Eno) / Tracks & Traces Camel / Harbor of tears 中古・国内盤、帯付きは200円UPで、シカト Pete Namlook / 4 Voice III 新宿Towerで税別¥1,890のラッキープライス 吉野家で牛丼食って、109地下でトイレ休憩を済ませ、開場10分くらい前に到着。 am. pm.前を怪しくうろついて、JAGEさんのグループを探す。 とは言っても、みんな初対面のはずで、ヒントは黒いシャツとifさんの写真くらい。 しかし、「AND」条件をとることで、程なく特定できた。やはり事前の段取りは大切だ。 もっとも私は小心者なので、整列直前に一声かけることができた程度である。 彼らは一桁チケットを持っているそうで、早々に入場していった。 MAGMAグッズを値引き販売していたが、既に色々買っているし、特にレア品も無いとのことで、自粛。 昨日に比べてあまり待たされず開場され、30番台で1番乗りするものの、事態は予想通り。。。 ここで、「今日は2階席が半分くらい開放」との声を聞き、迷わずダッシュ。 私の前に5人くらい流れ込んだのが痛かったが、それでも正面の最前列を確保できた。 ここなら座れるが、椅子ではなくコンクリートのひな壇。なんとも冷たく固い感触である。 この場所は照明の関係で、立ち見を禁じられていたが、立つのはもうこりごりなので、これで良しとする。 JAGEさんのグループが最前列中央(!!)を陣取っていることが、よく分かる。 余裕でドリンクをゲット。 隣に座った方に話を伺ってみると、「初来日の時も観に行ったが、自分はコンタルコス派なので、 今回、聴けないのはちょっと残念。」 演奏内容は、一般のアルバムやライブ盤に準じたものだったそうだ。 そして秋に披露される予定のコンタルコスの3部作やZESSの完成形に妄想が広がるのだった。 ステージ中央の見慣れぬドラムキットと赤いギター、青いベース。 そういえば、eX-Girlだが、18:30を回っても、一向に始まる気配がない。 40分になっても50分になっても。。 鬼太鼓座?か純邦楽のようなBGMが、淡々と流れるだけ。 おいおい、本気で19:00から始める気かい?? 終電や終演後のOFF会の時間、長時間立ち通しによる体力的な問題。。。 On Air Westの無配慮ぶりには、ただただ呆れるのみである。 会場の殺気を感じてか、定刻5分前にスタート。 アカペラのようなテープが流れて、「ケロケロー!」のコール。 (注 : eX-Girlは別名「ケロケロ星人」とよばれるらしい) 何ともサイケなコスチュームの女性3人組みが登場し、ドラムスにはカエルの着ぐるみを装備したメンバーが入る。 大柄だが、Christian Vanderよりは小さいか(笑) どこかの原住民の儀式を思わせるビート。3人組みは何語か分からないコーラス。 独自言語??明らかにこれ、MAGMAが入ってるな。。 無事に1曲目が終わってカエルの着ぐるみは退場。 3人組みは中央に並び、しかめっ面でアカペラを歌う。 ん??どこかで聴いたような。。そう、RIAH SAHILTAAHK (2nd アルバム)のアカペラ・カバー。 思わず爆笑。2階席では、あちこちでウケてたようだが、全体の反応は今一つだったか。 でも、MAGMA大好き、って気迫だけは、十分に伝わってきましたよ。 3人組みはサイケな装備を外し、身軽な装いになって、ギター、ベース、ドラムスに分かれる。 ここからが本来の持ち歌だと思うが、奇数拍子や変拍子、何語か分からないボーカルなど、プログレとして聴けなくもない?? ちょっと苦しいかな? でも本家に比べると単調に聞こえるのは、やむを得ないところだろう。 4曲目が終わって、「次で最後の曲です」とのアナウンスに、2階席後方から拍手。。 出演者に対して失礼か。。 無事、5曲目が終了。「MAGMA、楽しんでください」「CD買ってください」 どうしようかな??いまのところ、何とも言えないっす。。 ちなみにeX-Girlは8月末から1ヶ月にわたるUSAツアーが組まれているそうで、 お体に気を付けていってらっしゃいませ。 19:25、人海戦術で楽器を撤去。 でもその後の動きは遅くなり、ペットボトルのドリンクを1本づつ配置。 そして汗拭きタオルを用意しつつ、なかなか始まらない。 観客の一人が「はまたいっ!」コール。 でも動きはなかった。 ...... 19:40、ライトが落ちて、ステージ左の控え室から、メンバーがワラワラと出てくる。 待ってましたの歓声。 適当に持ち場につき、ヴァンデはどっこいしょとドラムキットの中で腰を下ろす。 「カッ、カッ、カッカッカッ....」 「まままりすと、××××××(爆)、へっへっへい!」中略 「ままりすと、へい!あーーーーはーーーーい!」 じゃーん!!.......どかどかどかどかどかどかどか、バタン、ガッシャーーン!!... ばん! どかどかどかっ じゃーん!! いよいよ、闇の饗宴、最終日の幕開け。 おどろおどろしいエレピに、ギターが一発、ギン!と鳴る。 ここで、フィリッペのベースがグワン!と応答。 ゆっくり、ゆっくりと盛り上げて、パワー全開。 Theusz Hamtaahkの第2セクションでは、ヴァンデの陶酔的ドラミングが絶好調。 ほっぺたプルプル、くちびるプルプルもバッチリである。 さすがに2階席、昨日よりは遠くなってしまうが、メンバーのローテーションが一望のもとである。 だだ、照明の関係か、顔はやや翳って見える。でも問題という程ではない。 ボーカル陣が一旦退いた後、ステラだけはステージ後方のシンセサイザに移り、効果音。 そしてまた定位置に戻り、残るメンバーも再登場して次パートに進む。 ギターとコーラスの掛け合いを経て、ボーカル陣4名が最前列へ。 でも2階席の特権か、ヴァンデのドラムがよく見えるので、ついついこちらに注目してしまう。 ボーカル陣が散開し、ベースとギターが前面へ。壮絶なバトル。 そしてステラのスキャットと、ジェームスのギターがユニゾン。 後半の緩衝楽章では、ステラが左のエレピを弾きながらボーカルを担当。 例のごとく、ドリンクに手をつけるメンバーも。 「Theusz Hamtaahk」を連呼しながら、おごそかに、おごそかに。 そしてリフは絶叫へとつながっていく。そして波状攻撃のような、壮絶なエンディング。 やっぱりスゴいよ。 ほんの僅かな休息。 ドリンクを飲んだり、控え室側に隠れてしゃがみこんでいたり、コンディションを整えているみたい。 しかし、、、、 「カッ、カッ、カッカッカッ....」 まだスタンバイではなかった男性ボーカル陣が、急いで持ち場に戻る。 「まままりすと、××××××(爆)、へっへっへい!」中略 ギター無しのWurdah Itahでは、ジェームスは左側エレピと5人目のボーカルを担当。 どちらかというと目立たないメンバーではあるが、マルチプレーヤとして、バンドとして無くてはならない存在である。 「へぁっ!」パガノッティの超絶バリトン・コバイアでは、ヴァンデのハイハットが昨日とは違う。 控え目だが、リズムを刻んでいる。 この第2章は、Theusz Hamtaahk以上に複雑な構造なのか、ヴァンデとフィリッペが絶えずアイ・コンタクトをとっている。 ヴァンデが横を向いてニヤリと笑うのは、大抵、フィリッペに向けたサインである。 そして、かっと目を見開いて、思い切りスネアを殴りつけたかと思うと、両手を広げて左右後方のシンバルを乱打。 もっぱら外しまくったリズムのキープは、フィリッペだったり、ボーカル陣だったり、 エマニュエルだったりとケースバイケース。 相当なリハーサルを積んでいるからこそ、このような無茶なプレイでも、楽曲として成立するのだろう。 そして、この瞬間やメンバー間のやり取りを味わえるのは、やはりライブならでは。 後半のピアノとボーカル陣の掛け合いが複雑すぎて、何だかよく分からなくなると、 ヴァンデは「まだまだ、ダメだねー」と言わんばかりに、首を横に振る。 ちなみにパリ・ライブでは、ピアノだけで、ボーカルは入らない。 途中でパガノッティ(クリストフだったか?)が、ペットボトルの蓋を開け損ねて、焦ってたりしたが、第2章も無事終了。 エンディングは、心なしか昨日よりも音圧が低かった。まぁ2階席なので仕方がない。 パガノッティが片言の日本語で「ジップンデ、モドリマス」と言い残し、メンバー退場。 Antoineは日本人とのハーフだそうだが、毎回同じ台詞だし、日本語教育を受けてないのかもしれない。 ほぼ10分後、メンバーが戻り、Mekanik Destruktiw Kommandohが始まる。 ブラス隊不在のハンデをものともせず、重厚なオペラが演じられる。 もう全身全霊で堪能するのみ。「アトゥー」もOK(笑) Mekanik Zainの爆弾ベースから、エマニュエルの強烈なピアノ・ミニマル。 そしてインスト陣が好き勝手に(んな訳ないか;)ぶつかり合うインプロ。 ピアノはミニマルから、フリーなインプロへ。 一糸乱れぬ??いや違う、いつ壊れてもおかしくないような、最高のスリル。 そのままテンポを保ち、観客も一体となって、大団円。 この日もコーダは省略された。 昨日同様にリレー方式で、コバイア語のメンバー紹介。 .... .... 「ノーァ・ザンカ」....わー、ぱちぱち。 「ステラ....」一同、会場ともに大爆笑(爆) ついに、やっちゃいましたねイザベルさん。やり直し。「ステラさーん」コールも。 「タゥード・ザイア」....わー、ぱちぱち。 「なんとかエメー??」(エマニュエル)に引き継がれると、 「なんたらかんたらなんたらかんたらなんたらかんたらのグェーシュタ!」 長いし、早口だし、分からんぞ! 観客から「ゼベーン・ストレイン・デ・ゲゥシュター!」コール。 答えるようにエマが復唱。 「なんたらかんたらなんたらかんたらなんたらかんたらのグェーシュタ!」 やっぱり分からんぞ。しかし、なんともお茶目な人たちである(笑)。 ちなみにこれは、Christian Vanderのコバイア名だ。 もちろん....わーわー、ぱちぱち。 「アリガトウ」と言い残し、一旦退場。拍手は鳴り止まない。 ステージ中央にマイクスタンドが設置され、ヴァンデ氏が仁王立ち。 そしてコルトレーン交霊の儀式?とも言うべき、厳かなアンコール・ナンバー。 ヴァンデ氏の魂の叫びを聴けっ! あまりにも濃かった3部作から、若干チル・アウトして、夢のようだった2夜のライブが幕を引く。 ヴァンデ氏が「サヨウナラ」と言い残し、退場。 電灯がONになり、楽器の撤去が始まったにもか関わらず、暫くの間、拍手は鳴り止まなかった。 余韻に浸るのも良いが、JAGEさんのグループが動きはじめたので、はぐれないように退場。 会場の外でグループと合流し、NOIZEというお店へ。 ライブ不参加組もいたそうで、なんだか無理矢理潜り込ませてもらった感もある。 近くに座った数名の方とお話させていただいたが、なにせ残された時間は少なく、 23:30、真っ先にリタイヤ。 終電とは思えないような混んだ列車を乗り継ぎ、1:00AMを大きく回って帰宅。 − 完 −