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『継ぎ接ぎだらけだとしても、積み重ねればオリジナル』 ファイヤーバレー(カタカナ語ならバレエ表記か?、実際の発音はバレイに近い)は、アメリカ出身のプログレッシブ・ロック・グループである。 しかし、1975年当時の国内盤LP(日本フォノグラム)のライナーノーツによれば、「メンバーの氏名から推測すると、イタリア系と思われる」とのこと。 音を聴いてみれば判るとおり、アメリカっぽさは皆無であり、ブリティッシュロックあるいはユーロピアンロックの系譜といえる。 同じくライナーノーツによれば、このグループは当初「Fireball Kids」と名乗りライブ活動をしていたが、名前から受ける印象(ハードロック系?)とサウンド(プログレ)とのミスマッチが甚だしく、必ずしも好評ではなかった。この問題はメンバーも認識しており、「Fireballet」への変更も検討されていたが、合意には至らず。アルバムリリース時に、成り行きでファイヤーバレーになってしまったようだ。 タイトル曲はムソルグスキーの「はげ山の一夜」。さらにドビュッシーの「沈める寺」も収録され、いわゆる「クラシックとロックの融合」であるが、それ以外(ロック、ポップス、クラシック問わず)からの引用も目立つ。 八神某・パープルタウン並みに「あからさま」なケースから、それっぽいサウンドを演じてみました的なケースまで、枚挙に暇がない。これらが見事な演奏力・構成力で矢継ぎ早に展開され、いわゆるプログレを聴く楽しさに満たされているのだ。 もちろん元ネタ探しも、楽しいこと間違いなし。 プロデュースはイアン・マクドナルド(クリムゾン・キングの宮殿、マクドナルド&ジャイルズ、フォリナー、21ST CENTURY SCHIZOID BANDなど)。発売時はグループそのものよりも、イアン・マクドナルド・プロデュースの方が話題に上っていたかもしれない。本作でも要所でサックスやフルートをプレイしており、アルバムの聴き所になっている。 ボーカルは、ピーター・ガブリエル(ジェネシス参加時)を硬質にしたようなソロパートと、イエス的ハーモニーの2形態があり、巧みに使い分けている。
Les Cathedrales(大聖堂) 10:20
Centurion(百卒長) 4:49
The Fireballet(火のバレエ) 5:17
Atmospheres(雰囲気/空気) 3:41
Night On Bald Mountain(はげ山の一夜) 18:46 このCDは、マーキー・インコーポレイティド(Belle Antiqueレーベル)から2014年に再発された紙ジャケットSHM-CDだ。 価格は高めながら、マスタリングは現状考えられる最高レベルの仕上がりである。 ダイナミックレンジもオリジナルに忠実で、音を大きくするためにコンプレッサーを使ってしまった様子もなく、買って良かった一枚だ。 以降は、Belle Antique版のボーナストラック紹介。
Robot Salesman 1977 4:40
Pictures Of A City (Live 1974) 11:22
Say Anything 7:58 |