Bungee Jump
バンジー ジャンプ
よみうりランド

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よみうりランドのバンジージャンプは、専用の鉄塔から跳ぶ常設アトラクションです。 敷地東端の高台に、クレイジー・ヒューストンと並んで設置されています。 ジャンプ台は高度22mで標準的な仕様ですが、高台にあることから展望が良く、 空気が澄んでいれば都内の高層ビル群が手にとるように見えます。

バンジージャンプの鉄塔
小屋と着地マット

バンジージャンプは、フリーパスが使用できず、別料金となります。 料金は1回あたり税込み900円(2007年現在)。 関東における同種のバンジージャンプ(大理石ロックハート城/群馬県、マザー牧場/千葉県)は2000円前後なので、それらに比べると、とてもリーズナブルです。 バンジージャンプを跳ぶだけならば、入園料(大人定価1600円)を加えると、似たような額になりますが、2度3度跳ぶことを考えれば、ぐっとお得です。 ただ残念ながら、逆バンジーのような変種は設置されていません。

バンジージャンプをするには、鉄塔の下にある小屋に入るのが第1ステップです。 平日などは利用者が少ないので、いつもは暇そうにしているスタッフが、笑顔で歓迎してくれます。 冗談半分(半ば本気)で「カメラ持って跳んでもいいですか?」と尋ねてみましたが、やはりNGでした。 窓口で注意事項を読み、誓約書にサインして体重計に乗り、料金を払えば手続き完了です。 ご存じのとおり「誓約書」は免責事項であり、仮にリタイヤ(怖気づいて中止)しても返金はナシ。 スタッフからハーネスの仕様を指示する番号札を受け取って、エリア内に進みます。 まずは手荷物などを身ぐるみ剥がしてロッカーに入れます。 そしてハーネスを足元から片足ずつ通して、準備が出来たら、いよいよ階段を登ります。

高さ22mはビル7階相当とのこと。 金属的な足音に、心臓はドキドキ。 いや、単に息切れしてるだけかも。 鍛え方が足りんなぁ。 ようやく頂上に到着です。

ジャンプ台は南北方向の2基ですが、北側は長らく使われていないようで、資材置き場になっていたり、 下のマットも色褪せていました。 しつこいようですが、高さ22m。 となりにそびえるクレイジー・ヒューストンの1/3強。 ホワイトキャニオンの巻上げよりも低いです。 なので好展望といえども、他のアトラクションには及ばない、というのが率直なところです。

筆者が跳ぶ前に、別のお客さんがいらしたのですが、 なかなか飛ぶことが出来ない様子でした(それでも数分のことと思います)。
「スリー、ツー、ワン、バンジー!」
「。。。。。」
「こんなに低いのだから、さっさと跳べよゴルァ」などとは決して思わず、マッタリと待ちます。
「スリー、ツー、ワン、バンジー!」
無事に逝っちゃったようですねw
って、この掛け声、拡声器で大々的に鳴らしているではありませんか!
完全に注目の的ですわぁ。

順番が来たのでゲートを開けて進みます。 細かいゴム紐を大量に縒り合わせたバンジーを専用クレーンでたぐり寄せて、 スタッフがハーネスに接続してくれます。 ネジはちゃんと締まっているよね? マジックテープはしっかり圧着されてますよね? という不安をグッと飲み込み、ジャンプ台の縁に進みます。 「爪先を半分出すくらいの位置に立って、前に倒れるように跳んでください。 ジャンプするとジャンプ台で体を打つかもしれないので危険です。」 背面跳びもしてみたかったが、今回は大人しく指示に従うことに。

ごめんなさい。 「マジで跳ぶんですか、これ?」

高さ22mとはいえ、足元はすっぱりと切れ落ちた地獄。 よみうりランド・ロゴの書かれたマットが、あざ笑うかのように見上げている。 「意思とは無関係に、地獄まで自分の足で歩いて」行ける便利な秘孔がある訳でもなく、 とにかく自分の意思で進まなければならない。 絶叫マシン好きの端くれを自負する以上、こんなところで立ち止まってはいられない。

「スリー、ツー、ワン、バンジー!」
意を決して、立ったまま体を前に傾ける。 ゆっくりと、土踏まずを軸にして、かかとが浮かんでくる。 重力に捕まると、もう後戻りは出来ません。 傾いた体は、そのまま真っ逆さまに。 すさまじい内臓浮上感が襲ってきます。 風切り音と、思わず腹の底から出てくる歓喜の声。 いつのまにかバンジー・ロープが効いて上昇に転じ、 先ほどのジャンプ台が目の前に。 まさに天地不明。体がぐるぐる回りながらアップダウンを繰り返します。

動きが収まってきたらマットの上に降ろされて、 滑り台のようにして地上に立つと、スタッフがハーネスを取り外して終了です。 記念品や証明書などは特にありません(低料金なので順当でしょう)。 お連れの方に動画を撮ってもらうなどしてください。

まとめ)
自称コースターマニアなら、1度は試してみるべきアトラクションです。 いざ跳ぶ段階になると 「ジャンプ台から1歩前に踏み出す」のは不可能に思えて、確実に思考停止します。 でも「踏み出す」のは不正解。 重力を利用して、墜ちてください。 バンジージャンプも回数を重ねれば、慣れてくるのかなぁ?

蛇足ながら、カメラを持って跳ぶのは、きわめて困難に思えました。 コースター系とは違い、体の動きが予測できませんので、カメラを落としたり、 思わぬ怪我を負ってしまう可能性が高いと思われます。

バンジージャンプ全景

DATA
項目 備考
高度 22m 公式サイトより。高台の上にあるので、展望抜群。
最高時速 N.A.
最大G N.A.

制限事項)
12歳以上
体重38kg〜109kg
ウエスト〜102cm
(詳細および最新情報は、オフィシャルサイトまたは現地にてご確認下さい。)

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