Shuttle Loop
Photo Report Dec 2006
シャトルループは1980年5月オープン、ドイツ・シュワルツコフ社製のカタパルト式コースターです。
約1秒間に90km/hまで加速し、垂直ループに突入するレイアウトは、当時としては極めて斬新なものでした。
日本における、本格的な絶叫マシン文化の幕開けでもありました。
関東では他に横浜ドリームランドと小山ゆうえんちにも設置されましたが、相次いで閉園・撤去されています。
首都圏唯一残された貴重なマシンでしたが、2007年8月から機械調整のために運休し、そのまま廃止が決まりました。
国内では、ナガシマスパーランドの1基を残すのみです。
当ページの記事は運行当時のものです。ご了承下さい。
スペックは以下のとおり(著書「チキチキ絶叫マシン大レース」参照)。
最高速度 86km/h、延長 280m(片道)、運転時間 35秒、最大斜度 70度、最高高度 45m、最大G 6G
ムーンサルト・スクランブル(富士急ハイランド)無きあとでは、国内で最大級のプラスGを楽しめるマシンです。
としまえん自体には新鋭マシンは無く、あえてレトロな雰囲気を残した異空間になっています。
シャトルループは正面入り口から奥まった場所にありますが、園内は広くないので、乗り場はすぐに判ると思います。
ただ、ホームにたどり着くには、九十九折れの螺旋状スロープを延々歩かなければなりません。
乗車位置は、自由に選ぶことができます。
ライドにはショルダーハーネスは無く、簡単なシートベルトと膝元の安全バーのみで、とても開放感があります。
シャトルループは騒音問題により営業時間が短くなっていますので、お出かけの際には十分注意してください。身長制限110cm以上。
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降り場ホームの棚に荷物を置いて、着席します。
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アングルを変えて、車両先頭部分を見ます。
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ご注意)
シャトルループではカメラを持ち込んで搭乗することができます(2006年現在)。
しかし、それに反して乗り撮りの難易度は非常に高いです。
安全バーを握ってないとスタートしてもらえず、片手でカメラを構えなければなりません。
またカメラを落下して事故を起こすと、取り返しのつかないことになりますので、
決して真似をなさらないようお願い申し上げます。
発射準備が整えば、ピッ、ピッ、ピッ、とカウントダウンが始まります。
ヘッドレストに頭を押し付け
、カメラを持つ手に力が入ります。
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右側、動き始める瞬間。
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左側、猛ダッシュが始まった!
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背中が座席に押し付けられ、ひたすら重力に耐えるのみ。
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猛スピードで景色が流れてゆく。
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垂直ループが迫ってきた。レールが右にねじれてます。
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突入!!
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この時点でも、安全バーから手を離してはなりません。
ループ突入時は、ライドが急に立ち上がり、油断すると前につんのめります。
こうなると、乗り撮りは失敗。
安全バーを持たずに上体を保持するのは無理っぽい。
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回転開始。ここで強いGに襲われる。
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回転中。右側に騒音防止用?のカバーあり、視界は良くない。
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マジで、何も見えない(右側)。「ネズミの回転遊具」との例えは、言いえて妙。
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左側は園内と都心方面の展望。
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天地逆転。ホーム側が見える。
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落下。
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着地。なんだか倉庫の中、みたいな。
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プラスGから開放されると、前方タワーが見えてくる。
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ループの右半分を覆うカバーや鉄骨は、見た目のインパクトや個性の演出もあり、
マイナス面(視界)だけでは語れないです。
乗り味には、特に影響ありません。
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すごい高度感。
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この登りは気持ち良い。目指すは、天!!
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あともう少し登って停止。後方落下に入る。
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右側展望。住宅地が広がっている。
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後方展望。高度感もあり、園内の主要マシンが見える。
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左側展望。夕焼けとシルエット。
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逆走開始。浮遊感のある、楽しいバックドロップ。
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すかさず後方ループ。乗り味は往路よりも優しい。
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ゆっくりと回り続ける。
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後方ループを抜ける。
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強目のブレーキがかかり、速度がガクンと落ちてしまう。
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横浜ドリームランドでは、ほとんどブレーキは掛からなかったと思うが、記憶違いでしたら、ごめんなさい。
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ホームを駆け抜ける。
余裕があるなら、スタッフに手を振ろう。
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まだスピードは死んでないので、ぐんぐん遠ざかる。
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乗降ホームには屋根が無く、改札側と制御室は「ガラス張り」という、一風変わった構造です。
なので、視界が良くて絵になります。
しかし夏場は炎天&ガラスで地獄かも。
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後方タワーへの登り。ホーム出入り口の螺旋スロープが見える。
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いちばん前の席では、ここまでしか登らない。高度感なし。
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いちばん後ろなら、高度感抜群。斜度感もバッチリ。
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ただ、タワーを上り詰めたときの浮遊感が今ひとつ。
横浜ドリームランドでは、放り上げられるような浮きがあって、むちゃくちゃ気持ちよかったと記憶しているが、それが感じられない。やはりブレーキの差だろうか?
おまけに、全面アスファルトで、写真にすると冴えない。
豆粒のような人で、高度感を味わってほしい。
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左側はフライングパイレーツ。
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右側はコークスクリュー。
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70度の落としに入る。ふわりとした心地よい落しだ。
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横浜ドリームランドでは、安全バーで胸を打つことがあったが、ここではその心配はなさそうだ。
スピードが落ちてるということか?
発射後の画像は動画から落としたものです。
解像感に欠けます点、ご了承ください。
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駆動装置の一部。フライホイール(はずみ車)はホーム下に隠れているのか、見えません。
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