タワー・オブ・テラーは、東京ディズニーリゾート初のフリーフォール・タイプのアトラクションとして、 2006年9月4日にオープンしました。 このアトラクションは、ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーや、ディズニー・ハリウッド・スタジオにあるアトラクション The Twilight Zone Tower of Terror と基本的に同じですが、物語は日本のみのオリジナル設定になっています。 オーストラリア Dreamworldなどの同名アトラクションは、全くの別物になります。
建物の高さは60m近く、アトラクションの生録動画では、とても盛大な絶叫があがっており、さぞかし怖いマシンでは、と期待は高まります。 しかし、よくよく見ると、ライドは建物の中腹付近くらいまでしか上昇していないし、、、、 まぁ何はともあれ、検証してみるしかありません。
ちょっとしたマジックのある秀逸なプレショーを楽しみ、所狭しと並ぶ骨董品コレクションを鑑賞しながら、乗り場へと進みます。 ただし、ここも順番待ち行列なので、しばし我慢。 ライド(エレベータ)は3系統あり、それぞれ上下2段の入り口に対応した、合計6台が稼動しています。
キャストに案内されて着席し、安全ベルトを装着します。 安全バーとかハーネスというよりも、自動車の3点シートベルトに近い簡素な装備です。
いよいよスタート。 プレショーのおさらいのような演出があり、ライドは上昇を始めます。 目の前は暗い壁で、展望は何もありません。 次の瞬間、壊れた窓から展望が開けます。 そして、少しずり落ちたかと思うと、ずるずる登り返して、という動きを繰り返し、 えっ何これ?と思っているうちに終了です。 でも絶叫は盛大だし、なんだか騙されたような気持ちになります。
これのどこがフリーフォールやねん?と突っ込みたくなりますが、タイプなのね。 せめて、ブルーフォール(八景島シーパラダイス)のフェイントドロップ(一発目)くらいの体感が無ければ納得いかんなぁ。 せめてエビーノジャンプ(浜名湖パルパル)くらいでも。 子どもたちの評価も「停まった椅子に過ぎぬ」でした。 ライドアトラクションとしてみれば、非常にハイクオリティですが、絶叫マシンとはいえません。 仮にむき出しのライドだったら、高度不足と速度不足ばかりが目立つと思われます。
搭乗中は、背伸びするなり万歳するなりして、重心を高くしておけば、わずかながら内臓浮上感があることが判りました。 乗ってしまったなら、バッチリ楽しんで、元を取って下さい。
このアトラクションのスペックは「絶叫マシンに慣れていない」大衆向けであり、音と光の演出すなわち、いわゆる「ディズニー・マジック」でスリルを増大させています。 スペック以上のスリルを演出する、もちろん素晴らしいことですし、筆者も大歓迎ですが、そのコストパフォーマンスは「総工費 約210億円」。 土地さえあれば、富士急ハイランドをもう一つ造れないかい? ディズニー・マジックは、とてつもなく高コストなのでした。
項目 | 値 | 備考 |
最高時速 | N/A km/h | 未確認情報だが、50km/h程度とされている。 |
建物高度 | 59 m | |
最高到達高度 | 約38 m | 未確認データ |
最大落差 | N/A m | |
最大斜度 | 0 度 | |
最大G | N/A G | |
運転時間 | 約2 分 | プレショー含まず |
乗車定員 | 22 人 | |
※データはwikipediaおよびオフィシャルサイトを参考にしました。 |
乗車制限: 身長102cm 〜 年齢3歳 〜
(詳細および最新情報は、オフィシャルサイトまたは現地にてご確認下さい。)