Most High-Speed Coaster
DO-DODONPA 富士急ハイランド


Press Preview 2017/07/06
プレスプレビュー・レポート


Course Guide 2017 〜(制作予定)

ドドンパは2016年10月2日をもって営業休止し、 スピードアップやコース変更などを行って、2017年7月15日に 「ド・ドドンパ」として再オープンしました。 変更目的や具体的な変更点については、オフィシャルリリースやニュースサイト(GigazineやYAHOO!JAPANニュースなど)、 Wikipediaなどで既に詳しく紹介されており、このコーナーでは乗り味に注力して説明いたします。

ド・ドドンパの詳細情報は海外サイト(RCDB)で初めて見ましたが、アルファベット表記(do-dodonpa)では、ドゥ・ドドンパかと思いました。 ドドンパせよ!(≒ドドンパに乗れ)と訳せば意味は通りますが、「ド・ドドンパ」が正解。 先頭に増殖した「ド」は強調を現す接頭辞(どえりゃー、とかド変態とか)でしょうかね。

ライドに乗車
流星のようなクールなデザインの新造車両である。 垂直ループ導入により、やはりショルダーハーネスが付いてしまった。 ただ、このショルダーハーネスは国内では初物(アクロバット@ナガシマやフライングダイナソー@ユニバに近い構造)のようで、ハーネス本体は身体に直接当たらない。 ゴム状の板を使って、間接的に身体を固定するので、痛い思いをすることは無い。 一方で、太ももから足首を固定する安全バーは廃止された。
発射 (Launch Time)
172km/hが180km/hにスピードアップ。 わずかに約4.65%のアップなんて、イマドキの消費税の方がよっぽど高いやん!なんて無粋なことは言いっこなしにしよう。 One, Two, Three のカウント(音声が歪んでいて、やや聞き取りづらい)を経て、突如としてシートに張り付くような、異次元の加速。 顔面の血液が後頭部に集まってホワイトアウトするかもしれない。 空気が擦れるような轟音に包まれるものの、その加速は非常に滑らか(無用な振動は無し)で、見事という他ない。
ただ主観であるが、以前のドドンパに比べると安心感がある。ショルダーハーネスへの変更に拠るのだろう。 かつてのような極限の緊張感(不安感)は、上半身むき出しであるからこそ、だったのかもしれない。
トンネル(風防?)を抜けると暫く直線コースで、パニックロックを左に見送り、ええじゃないかが迫ってくる。
ゼロGフォール
ここでスピードアップを体感できるであろう。 若干ながら「浮き」がある。 かつて「単なる下り坂」と評価されていたが、大きく改善された。 ただ、ショルダーハーネスの制約により、シートから浮き上がるような感覚は期待できない。
トンネル その2
地面すれすれに下って、軽く右カーブしながら登っていく。 このあたりから、独特の揺れが現れてくる。 トンネルの壁にLED表示の演出あるが、速すぎて、あっという間。 堀内社長が「この投資は、あまり効果がなかったかな」とおっしゃっていたので、 将来故障したりすると、そのまま廃止されるかも? 急ぐ必要はないと思うが、今のうちに見ておこう。
大半径カーブ
一気に景観が開けて、晴れていれば富士山の展望絶佳。 気持ちよく楽しみたいが、下側から突き上げるような揺れに襲われる。後ろの席の方が揺れやすい? これもスピードアップの影響か? 痛くないので、安心して乗っていられるのだが。 手持ち撮影の動画を見れば、手ブレに苦労させられていることがよく判る。 2001年のオープン直後は非常に滑らかで気持ち良かったと思うのだが、おそらく記憶違いではないだろう。
トンネル その3
垂直ループ突入のために身構える場所。 トンネル内にイルミネーションは無し。
直径39.7mの垂直ループ
視界が開け、ループに突入。 その瞬間だけは、ググッとプラスGが掛かってくる。 空を見上げる頃には、ふわりと空を飛ぶような気持ち良さ。 これまでの揺れが嘘のように滑らかに回転する。 ループの頂上部では30km/hほどになるそうだが、停まってしまうような不安は感じられなかった。 思いきり脱力してもOKだ。 そして落下に入る。落下時間は長く、実に軽やかで秀逸。 着地時のプラスGは、それほど強くない。 実に「美しい」ループ体験だ。 高飛車のコース後半が、より優雅になったと思えば、当たらずしも遠からず。
トンネル その4
トンネル前でストロボが光る。ライドフォトと思われるが、プレビュー時には売り場が公開されていなかった。 トンネル内では軽く左にヒネりながら登っていく。 残念ながら揺れが復活してくる。
ブレーキゾーン
左手に高飛車の待ち行列を見ながら、ガタガタガタガタッ!と鳴る。
駅舎への連絡コース
左90度ターンに続いて右180度ターン。 かつてよりもスピードアップしているようで、そこそこコースターらしい動きになった。 バンクもあって、意外に良いのではなかろうか。 さすがにTDR(ネズミ)のコースターよりは遅いけど、地味ながら粋な改善と思う。

動画紹介:
ド・ドドンパ [DO-DODONPA Press Preview] Part1/4
ド・ドドンパ [DO-DODONPA Press Preview] Part2/4
ド・ドドンパ [DO-DODONPA Press Preview] Part3/4
ド・ドドンパ [DO-DODONPA Press Preview] Part4/4
Dodonpa - Before and After 2017 Refurbishment (新旧比較動画)
【360度動画】1.56秒で時速180q「ド・ドドンパ 」に乗車=富士急ハイランド
リンクのメンテナンスは行いません。ご承知おきください。

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do-dodonpa DATA
項目 備考
コース全長 1244 m 延長されました。
最高時速 180 km/h 僅か1.56秒、走行距離69mで最高速度に達する。
最高地上高度 約49 m 垂直ループ頂上部
ループ直径 39.7 m レールのクロス箇所から頂上部まで
最大バンク角度 74 度 大半径カーブにて
回転数 1 垂直ループ
発射G 3.75 G エアランチ方式
垂直ループG 3.67 G 垂直ループ突入時
運転時間 約2分40秒 開始警報から停止までのターンアラウンド時間
走行時間 約35秒 発射からブレーキゾーンまで
乗車定員 8 人 2名×4両
設計・施工 S&S Power
※データはrcdb、プレスプレビューでの説明、および動画を参考にしました。

乗車制限: 身長130cm 〜 年齢10歳 〜
(詳細および最新情報は、オフィシャルサイトまたは現地にてご確認下さい。)

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