1970年代に誕生した、最も初期タイプのループ式ローラーコースターで、ネーミングもズバリ「輪状の折り返し運転」。当時はTVで何度も放映されていたので、知名度も高いだろう(年齢がバレますね)。もはや現役引退目前の骨董マシンかと錯覚しそうだが、現在でも強い個性を持ち、スリリングで快適なお薦めマシンと言える。
巻き上げによる落し込みは無く、機械力によって急発進する。スタート直後に最高速度に達するのでロケットスタートとも呼ばれる(?)。そのまま前進で1回転、そして急坂を登り最高地点(=行き止まり)で一旦停止、逆方向に下っていく。今度はバックドロップで1回転、駅舎を駆け抜けて急坂を登り(=行き止まり)再び前進で駅舎に滑り込んで終了となる。運転時間は短く、あっという間である。メカニズムのことはよく解らないが、大型のはずみ車を回転させ、回転で発生したエネルギーをコースターに与えることで(クルマのクラッチのような方式か?)急発進を実現しているらしい。
お薦めの乗車位置は最後列だ。安全器具はシートベルト、膝押さえ、ヘッドレスト。嬉しいことに肩押さえが無い。膝押さえを少し浮かせて、ヘッドレストに頭を押し付けて、発進のカウントダウンを待とう。前かがみの姿勢では首を傷める可能性がある。最後列に乗った場合、往復ループは導入部に過ぎない。駅舎を抜けた後の急坂こそ、最大のお楽しみポイントだ。両手両足を万歳して備えよう。一瞬で空中に放り上げられるような感覚で、完全に腰が浮く。斜度は70度あり、ゾクゾクするような高度感だ。落し込みは自由落下のようで、風がとても気持ち良い。ただし、着地するとすぐに急停止し体を打ってしまうので、タイミングを見計らって安全バーをしっかり握るのが良い。
くり返し乗車のチャンスがあるなら最前列にも乗っておこう。ロケットスタートを最高の視界で堪能できる。もし余裕があるなら、最高地点で後方を振り返ってみよう。短時間ながら、素晴らしい展望が開けている。ただし、最後の急坂は高度不足で楽しめない。
項目 | 値 | 備考 |
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最高地上高度 | 45m | 高台にある園地なので、数値以上の展望が期待できる。 |
最高時速 | 90km/h | |
斜度 | 70度 | ループを除く。 |
最大G | Sorry | |
軌道延長 | 200m? (往復) |
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運転時間 | 90秒 |